CLASSIC-PRO 電源タップPDS8Lで音質が改善した
電源のノイズ対策に、CLASSIC PROの電源タップPDS8Lを使っている。電源タップを替えたぐらいで音質が変わるのか疑問だったが、意外と効果はあった。
CLASSIC PRO PDS8L
PDS8Lには、EMI/RFIフィルターが搭載されているので、電源起因のノイズを削減してくれる。サウンドハウスのオリジナル商品で5980円で購入した。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) 電源タップ PDS8L 1.6m 送料無料 サウンドハウス
電源ケーブルの長さは1.6mのタイプを選んだ。3mもあったが、長いとノイズの影響を受けやすくなる可能性を考えて、こちらを選んだ。他に4口x2列のPDS8というモデルがある。
パッケージは簡易な箱を想像していたが、意外にもカラー印刷のかっこいい化粧箱に入っている。
電源タップだけで5980円というはそれなりの出費だったが、金額に見合うだけ質感がある。 筐体は金属製でひんやりと冷たい。ざらついた表面はすこし高級感がある。差し込みの部分はプラスチックっぽい。商品のサイズは事前にわかっていたが、いざ現物を手にすると、まずは大きさに驚き、ずっしりとした重さに驚いた。 カタログスペックは、寸法: W41.0xH4.1xD5.5cm 重量: 1.25kg とある。
背面には、フック用の穴が両端に用意されている。
参考のため、一般的な電源タップと並べてみた。 厚みだけでもずいぶん違う。
ACアダプターをいろいろ差してみた。 横向きに差せるACアダプターなら、コネクターを無駄なく使える。
コネクターの間隔は、4cmぐらいあるので、写真にあるような厚みが3.5cm程度のACアダプターなら余裕がある。
電源ケーブルは、3ピンコネクターで、変換アダプターは付属しない。 家にあった2ピン+アース線の変換アダプターを使ってコンセントに挿して、アース線も他の部屋からひっぱってきてつないでいる。
音質の変化について
では、実際にこのPDS8Lと一般的な電源タップとで音質に違いがでるのだろうか。機材は、FX-AUDIO-のDAC-SQ5J、アンプはFX-502J、スピーカーはYAMAHA NS-10MMという構成で聴き比べてみた。
例えば、スネアの残響音が、PDS8Lは高周波が鳴っていて明るい音に聴こえるのに対して、一般的な電源タップでは、その高周波の部分が鳴っていない。
要するに、全体的に高周波の成分がわずかに増えるようで、全体がすこし明るくきらびやかになった。電源タップを交換して音を出すまでに時間がかかるので、残念ながら私にはすぐに気付けなかった。PDS8Lのフィルターは高周波のノイズを低減するわけだから、高音域の再現性がよくなるのは理屈的に納得できる。わずかな差なのだろうが、聴いていて気持ちのよさに違いがあるので、効果は十分にある。
以上は、私の自宅での話なので、環境によって差はあるだろう。ノイズがそれだけ酷いからこそ効果を感じられたわけで、もともとノイズの少ない環境だと変化を感じられないかもしれない。前述のとおり、アースは取っているし、電気コンセントのホットとコールドの向きもきちんと合せている。Macと液晶モニターなどの電源は、別の電源タップから取るようにして、ノイズの影響を軽減するようにしている。
先日のDAC-SQ5Jの記事も、こういう対策をした前提で書いている。もともとはFX-AUDIO-で使うためにPDS8Lを買ったのではないが、なんだかこれを使っているほうが音が気持ちよいので、結局、FX-AUDIO-専用みたいになってしまった。