EmacsのFilesetsを使えば、複数のファイルをまとめて処理することができます。

例えば、 M-x query-replace のようなテキスト置換を、一度に複数のファイルに対して実行することができます。

対象のファイルを選ぶ

対象となるファイルの選択方法は、何通りか用意されています。

カレントバッファ

まず、お手軽な方法として、対象にしたいファイルを開いて、 M-x filesets-add-buffer を実行していきます。このとき、名前を要求されます。まとめて処理したいファイルをひとつにまとめて、名前をつけておき、置換などの処理をするときに、後から参照します。

カスタマイズ画面で定義する

M-x filesets-edit を実行すると、カスタマイズ画面が開きます。この画面から、細かくファイルを指定することができます。 例えば、

  • 特定のディレクトリの、拡張子orgのファイルを対象とする
  • ファイルを選ぶ

処理を実行する

処理を開始するには、 M-x filesets-run-cmd を実行し処理を選択します。

処理には次のようなものが選べます。

  • Grep
  • Isearch
  • Query Replace
  • Run Shell Command

次に定義しておいた名前を指定すれば、処理が始まります。

初期設定

Filesetsを使うには、 init.elなどに

(filesets-init)

を書いておきます。