新しいファームウェアV4.00の記事はこちらです。富士フィルムX-E2のファームウェアV4.00が特盛すぎる件

富士フィルムのX-E2には、いつくかのダイヤルが搭載されていて、アナログな操作性を演出するため、重要な役割を果たしています。

では質問です。

一般論として、ダイヤルを右に回すと値は増えるでしょうか? 減るでしょうか? どちらが直感的でしょうか?

今回は僕が感じている違和感について説明します。Qメニューで項目を選んでコマンドダイヤルを回したとき、いつもひっかかるのです。

ダイヤルの回転

X-E2の本体にはダイヤルが3つあります。

  • シャッタースピードダイヤル
  • 露出補正ダイヤル
  • コマンドダイヤル

これら3つは撮影時に右手の親指で操作するように意図されているはずです。(シャッタースピードは人差し指で挟むように使うかもしれませんが)

シャッタースピードダイヤルと露出補正ダイヤルはどちらも右方向に回すと値が上ります。(シャター速度が早くなる。露出補正がプラスなる。)

一方、コマンドダイヤルは、各種設定やシャッター速度の調整などいろいろな使いかたをしますので一概に言えないのですが、Qメニューで使う場合に操作する項目によって挙動がバラバラなんです。

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例えば、「カスタム選択」を操作する場合、液晶画面の右にある上下左右のセレクターボタンでカーソルを「カスタム選択」へ移動します。それから、コマンドダイヤルを右へ回すと、C1、C2、C3と切り換っていきます。「ダイナミックレンジ」も同様で、右へ回すと、AUTO,DR100,DR200,DR400へと変わります。

ところが「感度」は右へ回すと800、640、500みたいに感度が下っていきます。「ノイズリダクション」や「ハイライトトーン」なども右へ回すと0、-1、-2、+2、+1、0とマイナス方向へ変化します。

このようにシャッター速度ダイヤルと露出補正ダイヤルとは、回転方向の増減が一致しない挙動があって、それが僕にとっては気になるのです。

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さらに言えば、そもそも人間の直感と合っていないのではないかと感じます。これは好みの問題でなく、例えば、一般にボリュームのつまみを右に回すと音量が大きくなるとかグラフは右のほうが値が大きくなる、というような話です。

設定画面との整合性

こういうバラツキがある理由として考えられるのは、Qメニューではなく、メニューボタンやファンクションボタンなどから開く設定画面での動きと同じにしてあるのではないかということです。

例えば感度を変更するとき、感度の設定画面が表示されます。 /assets/2015/fujifile-xe2-qmenu-ui/fujifilm-xe2-config-iso.jpg 感度の一覧は上から高感度の順に並んでいます。値の選択には上下キーかコマンドダイヤルを使用します。コマンドダイヤルを右に回すと選択が下へ移動します。

ここでのコマンドダイヤルの動きが、Qメニューでの操作と同じなんです。もし感度の一覧が上から低感度順に並んでいれば、右に回せば、感度が上るわけなので、Qメニューでも違和感を感じなかったかもしれませんが、正解はどうなんでしょう。

僕はカメラマニアではないので、カメラの一般的慣例がこういうものなのか、富士フィルムの機器が歴史的にそうなっているため今さら変更できないのか、そういうことはわかりません。

慣れてしまえばいいだけの話なんですが、いまだに僕はQメニューを操作するたびに少しひっかかりを感じるのです。