Org-modeとreveal-mode
Org-modeといえば、そもそもアウトラインモードのひとつなわけですが、 今回は、そんなアウトラインモードといっしょに使うと便利な reveal-mode を紹介します。
reveal-modeとは、カーソルの移動にしたがい、自動的に本文の表示・非表示を切り替えてくれるモードです。org-mode専用ではなく、アウトライン系のモードなら動作するっぽい。
アウトラインなテキストとは
では、そもそもアウトラインとはなんぞや、という話から一応しておきましょう。
org-modeでアウトラインなテキストといえば、こんなスタイルかと思います。
* 見出し1 * 小見出し1-1 本文 * 小見出し1-2 本文 * 見出し2 * 小見出し2-1 本文 * 小見出し2-2 本文
階層化された見出しと本文から構成されています。この例では、 org-indent-mode を有効にしているので見た目が少し違いますが、実体としては、 outline-mode
からの派生は似たような感じかと思います。 (org-indent-modeに興味があるかたは、過去の記事 org-modeの表示スタイル をご覧ください)
アウトラインモードらしく、ここで、 Shift + TAB
を押すことで、見出しのみの表示へ変更できます。
* 見出し1... * 見出し2...
とか
* 見出し1... * 小見出し1-1... * 小見出し1-2... * 見出し2... * 小見出し2-1... * 小見出し2-2...
のように切り替わります。
このとき、各見出しへカーソルを移動させて、 TAB
キーなどのショートカットを押せば、本文の表示・非表示をトグルできますね。おなじみの操作かと思います。
reveal-mode
今回、紹介したい reveal-mode
は、こういうアウトラインモードにちょこっとだけ便利な機能を追加してくれます。
使いかたは簡単で、 M-x reveal-mode
を実行するだけ。
あとは、次のような見出しの表示中にカーソルを移動するだけ。
* 見出し1... * 見出し2...
例えば、見出し1の行の末尾 ...
にカーソルを移動させると・・・
* 見出し1 * 小見出し1-1... * 小見出し1-2... * 見出し2...
ぱっと自動で、見出し1の中身が表示されます。 さらに、小見出し1-1の末尾に移動すれば、
* 見出し1 * 小見出し1-1 本文 * 小見出し1-2... * 見出し2...
本文が自動的に表示されます。
ただ、それだけ・・・。
え!? なんだ、それだったら、タブキーを手動で押せばいいやん、という気もする。
いやいや。
こいつのいいのは、カーソルを見出し1の外へ移動させると、見出し1の中身は再び非表示に戻るところ。 この挙動が、なかなかキビキビしていて気持ちいいのです。
手動で開いておいた見出しは対象外なので、意外と細かい使いかたもできそうです。
残念なのは、 ...
へカーソルを移動しないと反応してくれない点です。 素直に見出しの行のどこでも、カーソルがあれば、表示してくれたほうが、便利のような気がします。
いまどきのEmacsなら標準でインストールされていると思いますので、興味があれば、どうぞお試しください。