ChromebookでLinuxコンテナのアップグレードの通知がきた。Linuxの通知というのは初めて見た気がする。設定アプリを開くと、Debian11(Bullseye)にアップグレードできるらしい。

 さっそくアップグレードすることにした。その前に既存のLinuxコンテナのバックアップをとった。設定アプリのLinux開発環境で簡単に実行できる。それからアップグレードのボタンを押した。

bullseye

 ダイアログが起動する。わざわざ手動でバックアップをしなくても、ここでも実行できた。

bullseye

 二度手間だが、念のためにもう一度バックアップ。なにか違う処理が含まれるかもしれないと考えたのだが、後でバックアップのファイルサイズを比べると同じサイズだった。

bullseye

 続いてアップグレードが始まった。とりあえず放置するが30分では終わらなかった。

bullseye

 気付くと、アップグレードに失敗していた。

bullseye

うっかりしていたが、空き容量が無くなったようだ。ログを見たが、IOエラーが出ているのがそういうことなのではないかと思う。

dpkg: error processing archive /tmp/apt-dpkg-install-b0YCaI/013-vim-runtime_2%3a8.2.2434-3+deb11u1_all.deb (--unpack):
unable to sync file '/usr/share/vim/vim82/syntax/sudoers.vim.dpkg-new': Input/output error

 もっと慎重にすべきだった。空き容量も確認せずに作業進めるとは我ながら適当すぎである。

 仕方ないと思いつつ、バックアップの復元を試すが、これも失敗。

bullseye

 ああ、そうですか・・・。まあ仕方ない。ユーザーデータは、ファイルサーバーに保管しているし、システムのバックアップを最初に取っているので困ることはない。空き容量を8GB増やせと言われて、いろいろ削除して空きを増やそうとしたが、無理だった。私のAcer C851T-H14N は32GBしかなく余裕がない。

 アップグレードには失敗したが、ターミナルは起動した。一応、Debian 11にはなっている。

$ cat /etc/issue.net
Debian GNU/Linux 11
$ uname -a
Linux penguin 5.10.110-15808-ge5740beba59b #1 SMP PREEMPT Tue May 24 10:50:29 PDT 2022 x86_64 GNU/Linux

 不完全の可能性が高いので、既存のLinuxコンテナはまるごと削除して、新規で Debian 11 をインストールすることにした。

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 というわけで無事にDebian 11のインストールは完了。最近は安定して使えていたが、Chromebookを使い始めた頃は、Linuxが起動しなくなることを何度か経験した。Linux環境がベータ版だったことも関係あるかもしれない。すこし鍛えられたせいか、気軽に削除できてしまえるのもコンテナの恩恵か。

 結局、アップグレードではなく、新規インストールになってしまった。事前にバックアップした拡張子tiniのファイルは、tarで解凍できる。Debian 11のインストール後、必要なファイルをコピーして、環境は元に戻せた。Emacsは、aptでbackportを指定しなくてもEmacs27がインストールできるし、あとは、rbenv、jekyll等々、必要なものはインストールして、とりあえず必要な環境を元に戻した。そもそもスペック的には非力なのでテキスト中心の作業向けにしている。