SATA USB3.0変換ケーブルを搭載チップで選んでみた
SATAとUSBの変換ケーブルは、内蔵型SSD/HDDをパソコンとつなげるために使うのだが、PCの引越しやトラブル時に、あると便利なので、ひとつは用意しておきたいアイテムである。
今まで使っていた変換ケーブルが、3TBのサイズに対応していなかったので、新しく追加で購入した。Amazonには、いろいろな商品があって迷ったが、最終的には、搭載チップで選んだ。
まずどこのチップを使っているか明記していない商品は避けた。値段は安いが、Amazonのレビューを見る限り、速度の実測値がいまひとつな印象を受ける。もちろん、速い商品もあるが、ロットが異なれば、違ってくることもありえると考えた。
一方、チップが明記してある商品に絞ると、ASMediaのASM系か、JMicronのJMS系が多いように思う。そこから、3TBに対応し、ACアダプターでHDDにも接続可能で、転送速度のベンチ結果が良さそうなものに絞って、最終的に選んだのは、こちらのInateck。
USB3.0ホストコントローラーは ASMediaのASM1153E
で、USB 3.1 Gen1に対応している。ASMediaは、台湾のメーカーで、ASUSの傘下の会社ということもあり安心感がある。
デザインはシンプルで、突起しているのはSATAの端子だけ。裏側にACアダプターとUSB3.0 Micro-Bの端子。
付属のACアダププターは、12V 2000mAと表記されている。 写真に映っていないが、もちろんUSB3.0ケーブルも付属する。120cm近くある。
Windowsのデバイスドライバーで確認すると、ASMedia ASM105x SCSI Disk Device として認識されている。
USAPに対応していない情報もあったが、購入時のままでUASPで動作しているようだ。
ドライブ情報を確認できるソフト CrystalDiskInfoでも確認したが、やはりUASPで動作しているようだ。 購入した2018年4月の時点では、すでに対応されたファームウェアになっていたのかもしれない。
速度は、外付けとしては十分ではなかろうか。計測に使ったSSDは、Samsung SSD 860 EVO MZ-76E500B。
SSDと接続する場合は、ACアダプターは不要。 組み合わせたSSDが黒の筐体にデザインされているので、このまま使っても、違和感がない。
3.5インチHDDは、ACアダプターを接続しないと使えないと思う。 2.5インチの場合は、消費電力次第なのかもしれないが、少なくとも手元のWestenDigital WD7500BPVTは、なしで動かせた。
ブルーのLEDは、通電中は点灯したままで、アクセスがある度に点滅する。
商品説明には、省電力モードの有無は書かれていないが、無操作が続いたり、PCがスリープすると、HDDのモーターは停止する。LEDは点灯したままである。PCが復帰しても、問題なく使える。
参考になるかわからないが、試しにUSBのテスターで調べてみた。
通常の消費電力はこんな感じ(SSDでもHDDでも特に差はなかった)。
ベンチマークを走らせると、それなりに商品電力が増える。
PCがスリープ中は、0.09A〜0.08Aへ落ちる。微妙。
一年ほど使っているが、今のところ問題ない。
というわけで、この手の商品が、USBのコントローラーの違いで、どれほど性能や安定度に差がでるのかはわからないが、自作PC好きな人のようにチップにこだわるのは、なかなかマニアックで楽しいと思う。